椎間板ヘルニア、この疾患で苦しんでいる方は大変多いと思います。
椎間板ヘルニアの特徴は、臀部から足の先にかけての座骨神経痛症状です。
他の特徴としては、定期的にぎっくり腰を繰り返すというのもあります。
では、椎間板がどうなっているのでしょうか?
椎間板という背骨の間にある軟骨が、後方に押し出されて神経が圧迫されて痛むのが「椎間板ヘルニア」です。
上記のように、本当に椎間板が神経を圧迫しているなら手術が適応かも知れません。
しかし、実際には手術してもあまり症状が良くならないという患者さんが圧倒的に多いです。
それは椎間板が押し出されるところまでは行かずに、周囲の血流障害のために炎症を起こしているために痛んでいるからです。
病院で椎間板ヘルニアと診断される患者さんの大半が実際には椎間板の腫れです。
この症状に対して、病院での一般的な処置、鎮痛剤・ブロック注射では一時しのぎで最終的には本当のヘルニアになってしまいます。
鎮痛剤もブロック注射も強力な交感神経刺激薬です。
交感神経というのは血管を縮めて血流を悪くする神経です。
この交感神経を刺激すると、血流が悪くなり一時的に痛みを感じなくなります。
ただこの症状の原因は血流障害による炎症なので、この投薬を続けると待っているのは手術→再発→手術の悪循環です。
和泉府中オステオパシーセンターでは、特にこの椎間板ヘルニアに対して独自の手法でとても良い効果を出しています。
それは、軽度の場合は腰椎を伸展させる施術(マッケンジーツクニック)が有効ですが、正直この施術で良くなる患者さんは施術しなくても良くなる患者さんなんです。
これよりもう少し重症になるとこの伸展は逆効果になります。
そして、施術院での施術が一番必要なのはこの段階の患者さんです。
当院では、この場合屈曲牽引法を使います。
ソフトタッチで体のバランス調整をして患部の血流を良くして屈曲牽引を施術すると歩行不能の患者さんでも3ヶ月で社会復帰できた例もあります。
おおよそ施術期間は、最初の重症期は週に一回~二回施術して、落ち着いてきたらもう少し間隔をあけながら、だいたい2~3ヶ月で改善します。