メニエル病は、激しい回転性のめまい(天井がグルグル回る感じ)・難聴・耳鳴り・耳閉感の四つの症状を現す疾患です。
特定疾患に指定されている難病ですが、一説には女性の3人に一人は罹患するとも言われています。
最近の研究で原因は、内耳という部分の内リンパ水腫が原因と言われています。
人間の平衡感覚は耳にある「三半規管」という部分が司っています。
この三半規管の中にはリンパ液が流れていて、そのリンパ液の張力で平衡感覚などの位置の認識をしています。
この三半規管のリンパの流れが悪くなることによってメニエール病は起こる事が分かってきています。
この三半規管の中を流れるリンパ液は頚を流れていきます。
このリンパ液が頚部で流れを阻害されるのがメニエール病です。
特に頚の前面、胸鎖乳突筋、と言う筋肉が緊張すると、この耳へのリンパの流れが阻害されやすくなります。
ただ、この胸鎖乳突筋と言う筋肉は非常に神経の密集している筋肉で、例えば外科手術中に筋肉を露出させていると、ガーゼが触れるだけで神経麻痺が起きる程です。
なので、メニエールの改善のためには胸鎖乳突筋の施術が大切なのですが、絶対に強い力で施術してはダメです。
オステオパシー施術ですと、触れる程度の弱い力でこの胸鎖乳突筋を施術するので、内耳のリンパの流れも良くなりメニエール病は劇的に改善していきます。
また、メニエール病は発症に自律神経が大きく関わっていますし、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の副作用・離脱症状で発症する事も多い疾患です。
自律神経失調症専門の鍼灸師として、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の副作用・離脱症状の患者さんへの施術経験も豊富ですので、メニエール病でお困りの方は一度ご相談下さい!