めまいでお悩みの方もとても多いですね!
めまいの種類は大きく3つに分けられます。
メニエールでよくあるグルグルと目が回る「回転性めまい」、フワフワと浮いているような感じの「浮動性めまい」。クラっとする「立ちくらみのようなめまい」です。
1.回転性めまい
天井や壁がグルグル回っているような感じになるめまいです。メニエールや良性頭位性めまいなどの耳が原因であることが多いです。
メニエールは、耳鳴りや難聴の伴う病気で耳の蝸牛(かぎゅう)という部分が腫れ上がる「内リンパ水腫」の状態でめまいが起きます。メニエールはめまいが30分以上続きます。また、耳の閉塞感、難聴、耳鳴りが同時に起きます。吐き気や冷や汗を伴う場合もあります。発作を繰り返す人も多いです。
良性頭位性めまいは、耳鳴りや難聴を伴わないめまいです。耳の奥にある「耳石(じせき)」という部分が剥がれ落ちた状態になって発症するめまいです。このめまいは、寝ていて急に起き上がろうとしたときや寝返りを打ったとき、高いところの物を取ろうと上を向いたとき、髪を洗おうと下を向いたときなどに起こりやすく、数十秒から1、2分でおさまり、吐き気を伴うこともありますが、難聴や耳鳴りはありません。めまいの中で多いのはこのめまいです。
2.浮動性(動揺性)めまい
身体がふわふわと浮くような感覚、姿勢を保つのが難しい、まっすぐ歩けない、といった症状が出ます。浮動性(動揺性)めまいは「中枢性」「全身性」「薬剤性」「心因性」の4つに分けられます。
中枢性めまいは、脳の中でも小脳や脳幹に障害が起こることで発症します。重篤な疾患の可能性もあり、激しい頭痛や嘔吐、手足のしびれや脱力感を伴う場合があります。そのような症状が出た際には、一刻も早く適切な医療機関を受診して下さい。
全身性めまいは身体の一部分の障害が原因で起こるものではなく、身体全体の問題から発生します。原因として多いのは和泉府中オステオパシーセンターが得意とする「自律神経失調症」です。
薬を服用している人で浮動性(動揺性)めまいがある人は、薬の副作用の可能性があります。抗生物質や精神安定剤、降圧剤などで症状が出やすいです。市販薬でも出る場合があります。薬を服用していてめまいが出るという人は、一度医師や薬剤師に相談してみるのが良いですね。
耳や脳の病気でもなく、明確な原因が分からない場合には「心因性」の可能性があります。これは精神的なストレスや自律神経の乱れが内耳や脳幹の機能に悪影響をもたらして発症します。心因性めまいの治療には、原因となっているストレスを取り除いたり自律神経の調整が大切です。
3.立ちくらみのようなめまい
立ちくらみのようなめまいを感じたことのある人は多いのではないでしょうか。急に立ち上がったときや、お風呂から出たときなど、頭がくらくらしたり、一瞬目の前が真っ暗になることがあります。
これは、脳に流れる血液の量が一時的に不足してしまうことで起こるとされています。自律神経やコルチゾールと言うホルモンの不調により起立性低血圧を起こしている可能性があります。
上記のように、めまいは脳疾患などの重篤な疾患が原因の場合を除き、自律神経が関係しています。症状がひどい場合は当然適切な医療機関への受診が大事ですが、併用してオステオパシーで自律神経を整えると日々が楽に過ごせるようになりますので、一度ご相談ください。