オステオパシーとはアメリカの医師、アンドリュー・テイラー・スティルによって１８７４年に創始された「整体術」です
オステオパシーはギリシア語のOsteon（骨）とPathos（病理、治療）の2つを語源としていて、日本では整骨療法と呼ばれていたこともありますが、骨のみを調整する手技とは異なり、骨格などの運動器系、動脈・静脈やリンパなどの循環器系、脳脊髄液の循環を含む脳神経系など、解剖学的あるいは生理学的な広範囲の医学知識の元に、手を使って治療を加える整体術です。現在ではオステオパシーとそのままで呼びます。しかし、単なる療法ではなく、オステオパシーとは、そのままでひとつの哲学であり、
1. 身体全体をひとつのユニットとして考える
2. 身体の機能と構造は一体のものであると考える
3. 自然治癒力を鼓舞することを主眼とする
という独特の医学体系を持ちます。
オステオパシーが創始されてから１４０年の間、大学でのしっかりとした医学教育、医師免許での施術、など偉大な先人たちの努力により現在まで発展し続けている整体術です。
前述のように、アメリカでは完全に医師資格がないとオステオパシーの施術はできないので、非常に狭き門となっていて、そのおかげで高度な知識と技術が融合した整体の医学体系が出来上がっています。
また、アメリカ発祥の整体術ですが、その後アンドリュー・テイラー・スティルの高弟リトル・ジョンによってイギリスに伝えられ、イギリスで独自の発展も遂げています。イギリス式のオステオパシーを「クラシカル・オステオパシー」と呼びます
アメリカのオステオパシーとイギリスのオステオパシーの違いは簡単に言えば構造と機能です！
アメリカで発展を遂げたオステオパシーは体の構造的な歪みを改善して様々な症状を改善する「解剖学的」なオステオパシーで、イギリスで発展したオステオパシーは体の機能の改善を目的とした「生理学的」なオステオパシーです
どちらが良いというのではなく、和泉府中オステオパシーセンターではどちらも施術に使用していますが、それぞれの具体的な解説をします。
アメリカ式・・・和泉府中オステオパシーセンターで主に使うのはこちらです。全身調整と症状に合わせた細かい関節の調整をしていきます。
イギリス式・・・私が最初に勉強したオステオパシーはこちらです。細かい調整は基本あまりせず、全身調整によって体の機能を上げて細かい症状も改善させる、という方法です。
前述したように、どちらが良いではなく、それぞれが素晴らしい施術方法ですので、どちらも和泉府中オステオパシーセンターでは使用しています。
どちらにせよ刺激はごく弱い施術ですので、強い指圧などに慣れている患者さんには物足りないかもしれませんが、体を良くするためには弱い刺激でなくてはダメです。またオステオパシーは施術後スッキリするのではなく、だるくなることが多いのですが、これも体の改善には重要です。施術後にスッキリする施術は失敗です。
和泉府中オステオパシーセンターでは、世界のスタンダード施術、オステオパシーを中心として患者さんの症状の改善のために様々な施術で日々頑張っております。
アメリカ式オステオパシーのテクニックの種類
アメリカ式のオステオパシーのテクニックは大きく分けて「直接法」と「間接法」があります。
直接法は動きの悪くなっている方向（バリア）に向かって矯正、間接法は動きの悪くなっている方向（バリア）と反対の方向に矯正する手技の総称です。
以下に代表的なテクニックの種類をご紹介させていただきます。
○ストレイン-カウンター-ストレイン；間接法の代表的なテクニックです。
○筋エネルギーテクニック（MET)；これもオステオパシーとしては有名なテクニックですが、和泉府中オステオパシーセンターではあまり使いません。
○筋筋膜リリース；その名の通り、筋筋膜を緩めていくテクニックです。
○高速低振幅（ＨＶＬＡ）；関節の直接的な矯正（スラスト）です。時々使っています。
○ファシリテイティッド・ポジショナル・リリーステクニック(FPR)；ストレイン-カウンター-ストレインと似た種類のテクニックです。
○スティルテクニック；比較的新しく開発された関節の直接的な矯正テクニックです。
○靱帯張力バランス・靭帯性関節ストレイン；バランスの取れるポジションを保持するとてもオステオパシーらしいテクニックです。
○内臓テクニック；内臓の調整テクニックです。
○リンパ手技；和泉府中オステオパシーセンターのリンパ整体はこれです。リンパマッサージなどの元になったものです。
○頭蓋骨オステオパシー；オステオパシーと言えばこれがとても重要な頭の調整です。
○誇張法；日本発祥のオステオパシーテクニックです。とてもソフトで効果のある調整方法です
他にもテクニックはあるのですが、代表的なものだけでもこれくらいはあります。
和泉府中オステオパシーセンターでは以上のテクニックは最低限マスターして施術しております。
オステオパシーというのは一つのテクニックで施術するものではありませんので、オステオパシーの施術院をお選びの際はご参考にしてください。
所在地
大阪府和泉市府中町３丁目２-３ 2号室
（泉井上神社前）
JR阪和線「和泉府中」駅から徒歩５分
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